じゃがいも栽培/保管方法

じゃがいも
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本州では大抵の地域で春作と秋作の年二回栽培ができる「じゃがいも」について見ていきましょう。

おすすめ品種

メジャー品種のことはよく知りません。
マイナーなものに絞って、自分の経験を踏まえてお話します。
この場合の「おすすめ」とは、新潟県の近年の気候を考慮し、かつ春と秋の年二回栽培できるかどうかの視点で判断しています。

ノーザンルビー休眠期間の関係でできない
インカのめざめ休眠はすぐに明けるが?
西海31号
ながさき黄金
グラウンドペチカ

ノーザンルビー

北海道系の品種。
そのせいか、暑さと乾燥に弱いと感じました。
右端で紫の花を咲かせているのがグラウンドペチカ、そこから左の3畝はノーザンルビーです。
葉色が全く違います。きつそうです。
2024年の6月はすごい高温と雨がなく、冷涼な気候を好むじゃがいもには過酷でした。
霜が気になるので毎年4月に入ってから、もしくは3月末に植え付けていますが、そうなると栽培中期~後期の気温が今は高すぎるのかもしれません。
植え付けをもう少し早くするのは当然試していかないといけませんが、ノーザンルビーは半分諦めた瞬間でした。

本品種の秋作は、基本的には向いていません。
休眠期間が長いので、8月や9月に芽が動かないのが普通です。
春と秋の二回栽培できる品種というのは種芋をつないでいくのが比較的容易ですが、春だけしかできないとなると保管が結構大変です。そもそもそんなに長期間もつのか。

秋作ができない、春作も新潟県では微妙か?というのはなかなか厳しいと感じています。
ただ、芋の色、ツヤ、なめらかでボコボコしない形(目も浅い)なのは非常にポイント高いです。

インカのめざめ

北海道系の品種。
ノーザンルビー同様、2024年の春は芳しくありませんでした。
休眠期間が約30日と、全品種中最速レベルで明けます。
なので秋作できそうですが・・・?
近年の残暑で元気に育つかどうか疑問です。そして本品種の種芋が秋にほとんど売られていないことを考えると、そういうことなんでしょうか?
4月3日に植え、5月26日にこのぐらいの大きさで地上に露出していました。
生長は早いです。

とある理由により、味も大好きなインカのめざめ栽培をやめることにしました。
詳しくは後述。

西海31号

暖地系の品種。長崎県で開発されました。
春と秋の二回栽培でき、暑さや乾燥にも比較的強そうです。
とはいえ、体感80%ほどでハリガネムシに食べられたり夏の保管中に腐ったりしました。
そうか病も出やすい品種だと思います。

2024年の秋作はすこぶる好調。
虫食い率1%以下、病気らしき芋なしです。
9月中旬植え~12月2日収穫という短期栽培でしたが、芋数も期待以上で特大サイズも多数でした。

ながさき黄金

調べてませんが、長崎県で開発された品種でしょうね。(違ったらどうしよう)
これ、なんとインカのめざめの弱点を克服すべく開発された品種で、味は受け継いでいるそうです。
それでいて春と秋の二回栽培できて収量も上がっている!?
ということで2024年の秋作で初栽培。
なんか買った種芋がどんどん腐っちゃって、半分ぐらいになったのかな。
でも手ごたえは感じました。
個人的には北海道系の品種は年二回栽培できないんじゃないかと思っていて、つまりインカのめざめは秋栽培できないけど本品種はできる、なら乗り換え!
来春もチャレンジです。

グラウンドペチカ

こちらも長崎県で開発された品種。
春と秋の年二回栽培できました。
見た目がまだら模様でファンキーですが、味には定評があります。
果肉は普通の黄色です。
初夏の高温でも最後まで元気だったのが本品種。
あれを見たら頼りにしちゃいたくなる。今後もよろしくお願いします。

秋作で気になったのが、皮の薄さ。
他品種と比べて非常に薄かったです。
生長が出遅れてまだ育ちざかりだったからなのか?
一応ながさき黄金や西海31号と比べて遅い品種ということはなさそうです。
良い時期に休眠打破できるように栽培スケジュールを調整したり芽出しをする必要がありますね。

西海31号中早生
グラウンドペチカ中生
ながさき黄金中晩生
宇宙みたい

保管条件

日光も蛍光灯も当たらない場所に保管しましょう。
日光に当たると緑化してしまうことは有名ですが、蛍光灯でも同様です。

春作後の保管は夏を迎えるためかなり厳しいですね。
可能な限り涼しい場所で保管しましょう。
野菜室も良いですが、大量にあると難しいですね。

温度3~5℃
5℃以上の温度が続くと萌芽する。
氷点下になると低温障害を起こす。
湿度湿気を嫌うため、湿度の低い風通しの良い場所で。
その他20℃以上になると腐りやすくなる。

まとめ

長崎県最高!
新潟県は豪雪地帯なため誤解されますが、夏は普通にめちゃくちゃ暑いです。
少なくともじゃがいもに関しては暖地向きの品種、暖地で開発された品種を選んだ方が良いと思います。

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